練習場ではまずまずの当たりが出ていたのに、コースに出ると上手く打てない。「何が悪いのだろう?」と悩んでいたら、ツアープロコーチの辻村明志さんからこう言われた。「どうも傾斜地への対応ができていないみたいですね」。うん? 傾斜地? 確かにコースは真っ平らじゃないけど、傾斜によって打ち方が変わるわけ?

取材協力:東京国際空港ゴルフ倶楽部
ライター:真鍋雅彦

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コースには大きく分けて4つの傾斜がある

辻村 「ゴルフを始めたばかりの人は、スイングのことばかりが気になって、地面の傾きのことまで頭が回らないと思うのですが、実はこれが結構重要でしてね。プロはもちろん、上級者になると、『ここはこっちに傾いているからこう打とう』ってことになるんです」

「なるほど、傾斜によってやっぱり打ち方が変わるんですね」

辻村 「打ち方を覚える前に、傾斜の整理をしておきましょう。傾斜は大きく4つに分かれます。左足上がり、左足下がり、ツマ先上がり、ツマ先下がりの4つです」

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「ということは、4つの打ち方を覚えなきゃいけないってことですか?」

辻村 「そういうことです。ただ、共通していることもいくつかあるので、そんなに難しく考える必要はないですよ」

 

最もやさしいのは左足上がり

右足の上で体を回すイメージ

辻村 「では、左足上がりから。最も大事なのは、傾斜なりに立つことです。左足上がりということは右足が下がっているから、自然に立てば体は右に傾く。これが傾斜なりに立つということです」

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傾斜に沿って立つようにする

「体重も右足寄りになってしまうけど、いいんですか?」

辻村 「それでいいんです。そして、ここからがとても重要なポイントになります。平らなところからボールを打つときは、基本的に重心は左右5対5で構え、バックスイングで右足体重になり、切り返し以降、左足体重になりますが、左足上がりの場合は、体重移動をしないことです」

体重は右足に乗せたまま回転する!
体重は右足に乗せたまま回転する!

「右足体重のまま打つってこと?」

辻村 「そうです。スイング中、右足体重を変えない。どちらかというと、右足の上で体を回すイメージです」

左足に体重を乗せてはダメ!
左足に体重を乗せてはダメ!

 

どんな傾斜でも大振りは禁物

「体重移動をしないとなると、強く振れないですよね」

辻村 「左足上がりに関わらず、傾斜地で強く振ろうとすると、平地に比べて踏ん張りがきかないから体がフラフラするでしょう? そうなるとスイングの軌道も大きく狂ってしまう。だから大振りは禁物です」

軽くコンパクトに振る
軽くコンパクトに振る

「飛ばそうと思っちゃダメってことですね」

辻村 「飛ばそうなんてとんでもない。傾斜地では、芯でボールをとらえることだけに集中しましょう」

 

ボールが上がって飛距離が出ないので、番手を1つ上げる

「いろいろ言われたけど、なんか左足上がりは簡単に打てそうな気がするな」

辻村 「左足上がりは4つの傾斜の中でも最もやさしいと言われていますからね。その理由は、自然とロフトがついてボールが勝手に上がってくれるからです。何といっても、アマチュアのミスは、ボールを無理に上げようとして起こることが多いですからね」

傾斜なりに振ればボールが上がってくれる左足上がりは一番簡単な傾斜地
傾斜なりに振ればボールが上がってくれる左足上がりは一番簡単な傾斜地

「確かにボールが上がりやすいとなると、気持ちも楽になるな」

辻村 「ただし、ボールが上がる分、飛距離が落ちるということは頭に入れておいてください。傾斜の度合いにもよりますが、1番手は上げたほうがいいでしょう。通常9番の距離だったら8番で打つといったように」

「OKです。左足上がりはなんとかいけそうです」

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